たのしいミリチャレの記事です。ミリチャレをやったことがない人や、やったことはあるけど楽しさがわからないという人向けの記事になります。ミリチャレのプロの方はどこか間違ってたら教えてください。
ただし、具体的なやり方についてはいろいろなやり方があると思いますので、あえてあまり触れていません。エクセルとか電卓とか使えばいいと思います。Xで例示してくれてた人もいたと思います。
前書き ミリチャレの魅力
自分はほとんどレイド調整をしたことがないので毎回手探りでミリチャレしていたのですが、最近やっと少し慣れてきました。
ミリチャレは慣れてくると、運ゲーというより調整の時間をいかに短縮できるかというゲームになっていきます。もちろん最後は運ゲーなんですが、運ゲーを攻略するには結局回数をこなすしかないからです。
自分の場合最初は誇張抜きで1体に1時間かかっていました。この頃はミリチャレのことを時間がかかる運ゲーとしか認識していなかった気がします。ところが多少わかってくると1体30分くらいで処理できるようになり、今はだいたい20分前後くらいでできます。ぺちぺちを人にやってもらえれば15分くらいでいける……かもしれません!今の認識は工夫次第で時間あたりの試行回数を上げられる運ゲーです。
これがなかなか奥深くて、操作や計算の習熟、アニマの準備、自分なりのプレイスタイルの確立などによって少しずつ時間を短縮していくことができます。そうやって試行錯誤した結果として、成長を実感したり、1を出せてうれしかったり全然でなくて辛かったりと、まあとにかく楽しい競技です。
またミリチャレのいいところは高価なアビリティやアニマの凸が必要ないことです。最大ダメージやDスロット部門はガチらないと一桁順位に入るのは難しいですよね。その点ミリチャレは、やりさえすれば誰でも1位を取れます。自分はミリチャレが部大祭の競技の中で一番ハードルが低いと思っています。
少しでもミリチャレをやってみたくなりましたか?前置きが長くなりましたが、この記事を読んで今すぐミリチャレをはじめましょう!
ミリチャレ基礎知識
最初に書いたように具体的な方法というより、ミリチャレするのに最低限必要な考え方を整理していきます。
ルール
ミリチャレのルールは公式に書いてある通りです。
戦闘終了時のレイドボスの体力を、倒さずどれだけ0に近づけられるかを競う部門です。
ポイントは戦闘終了時の体力というところで、1狙いであればあくまで残りHP1の状態で戦闘を終了する必要があります。勘違いしている人を見かけたことがあるのですが、戦闘途中に残りHP1にしても、そのまま倒してしまうと得点になりません。
逆に戦闘終了時にHP1になっていれば、次に戦闘開始して3ダメージで倒しても100万ダメージで倒してもミリチャレの結果は1になります。討伐した戦闘(ラストアタック)の戦闘開始時のHPがミリチャレのスコアになると言い換えてもいいかもしれません。
重要なのはラストアタックではなくラストアタックの一回前の戦闘ということになります。まあ実際にやってみればすぐわかると思います。
運ゲーが必要
ななれんのダメージには乱数(3~19)が付与されるため、狙ってHP1にすることはできません。乱数の分は必ず運ゲーが必要になります。
ぺちぺちするのが最適
貫通しない攻撃力(乱数ダメージ3~19のみ)で削っていくのが最も1を出す確率を高くできます。ちょっとうまく説明できません。そういうものだと思ってください。
無理やり説明するのであれば、乱数のみで削っていけばミリチャレの結果は1~19のどれかになりますが、50貫通している状態(53~69ダメージ)で削っていくとミリチャレの結果は1~69になります。明らかに前者の方が1が出る確率が高そうです。
ぺちぺちで戦闘に入れるのは一体だけです。戦闘終了後にHP1である必要がありますので、2体以上入れるのは少し強いアニマを入れるのと同じようなことになります。
桃鉄でサイコロ複数振って分岐やループの多い道を通るとゴールしやすいのに似てるなと思ったのですが、なんか名前ついてないですかね。いい説明を思いついたら追記しておきます。
どのくらい運ゲーなのか
どのくらい運ゲーなのかを知っておくのも精神面的な意味で重要です。乱数は3~19の17パターンですが、にはなりません。例えば敵HPが20のとき、討伐するまでのルートは17種類ではなく、成功ルートも19だけでなく7→12や3→7→4→5などがありえるからです。
結構膨大なパターンがあり数え上げるのは現実的ではないです。そこでちょっとコードを書いてみます。
以下は残りHP100から乱数で削っていったミリチャレの結果10万回から確率を出すプログラムです(はじめてpythonをさわったので、間違ってたらすみません)。開始時のHPは十分(30以上くらい)大きければ影響がないようです。
何回か実行するとだいたい0.09xくらいの数字が出てくると思います。ぺちぺちでミリチャレ1成功する確率は10%弱くらいという感じと言えそうです。
最初貼ったコードが間違っていて、確率を少し低く修正しています。申し訳ありません。
HP絞り込みの必要性
ぺちぺちするのが最適で、1が出る確率は10%弱ほどでした。あとはいつものようにレイド調整してひたすらぺちぺちするだけだ!いつかは倒せるし!と勢いでやると痛い目にあいます(あいました)。
ぺちぺちの期待ダメージは11ですので、100回ぺちぺちしても1100ダメージくらいしか与えられません。レイドの本当の残りHPは見えないため、あと10かもしれないし1,000あるかもしれないみたいな状況でひとりぺちぺちを続けるのは想像以上に苦行です。
(そのくらい余裕だよという人は絞り込みの部分は読み飛ばしてください)
そうならないためにはぺちぺちを始める前に、何人でやるかと、最大で何回くらいのぺちぺちで倒せるようにするかを決めておくことをお勧めします。
どこまで絞り込むのかは人それぞれと思いますが、ぺちぺち役一人につき30回(HP330)、多くても40回(HP440)くらいまでがいいのではないかと思います。1人でやるならHP330以下、2人ならHP660以下です。
後述しますがこの計算だと最大HP2000万のレイドで6人くらいぺちぺちがいれば0%調整だけで済むことになり、かなり楽になります。
ちなみに自分は1人でもできるように期待ぺちぺち回数を20回(HP220)程度に収めると決めています。2,000ができるならアニマさえ準備してしまえば200にしてもそれほど時間が変わらないのでこれもおすすめです。
HP絞り込みの考え方
レイドのパーセント表示の仕様を知っていると正確な絞り込みが可能です。パーセント表示の仕様は
- 0%は1~最大HPの0.01%
- 1%は0.01%+1~1.01%
- 2%は1.01%+1~2.01%
- …
- 100%は99.01%+1〜100%
のようになっているようです。確認したい人は何かのレイドを100%から99%に減らしてみてください。0.99%のダメージを与えた時点で99%になるはずです。
例えば最大HPが2000万のレイドを適当に削って残りHP6%であれば、残りHPは1,002,001 ~ 1,202,000の幅20万のどこかであることがわかる、ということになります。
上記のボスに仮に次の戦闘で70,000ぴったりのダメージを与え、戦闘終了後の残りHPを確認するとまだ6%だったとします。そのときわかることは、レイドボスの残りHPが1,002,001 ~ 1,132,000(幅13万)まで絞り込めたということです。
さらに70,000ダメージを与えてまだ6%だったら、1,002,001~1,062,000(幅6万)のどこかです。
次に10,000ダメージを与えたら5%になりました。このときの残りHPは、最小1,002,001 - 10,000 = 992,001、最大1,002,000で幅1万になります。
このような作業を繰り返すことで残りHPをなるべく小さく絞り込んでいきます。
こいもりの場合
さあこれでミリチャレの理屈がわかったはずです。削って絞ってぺちぺちすると10%弱の確率で1が出ます。それではよいミリチャレライフを!で〆ようと思ったのですが、やったことない人にはあまりにも投げっぱなしかなと思い、自分の一例を紹介してみます。
今回レイドティヴァールのHPは2000万でしたので、1%は200,000です。開始時%というのは荒く削って計算を開始するときの%です。戦闘数と書いてあるのは関係ないので無視してください。
1行目は、7%から始めて77,641ダメージを与えたところ6%になったので、HP1,124,360 ~ 1,202,000であることがわかりましたということです。
2行目で92,050ダメージ、3行目で46,022ダメージを与えたところ5%になったので、最小HPは1,124,360 - (92,050 + 46,022) = 986,286です。5%の最大HPは1,002,000ですので、幅15,715に絞れています。運がいいですね。
あとは同じことの繰り返しです。自分の場合はだいたい幅の10分の1のダメージを与えるようなイメージで絞り込んでいきます。その後も幅10241→1,877→172と絞り込んでいって、無事24~195のギリギリレイドを作ることに成功しました!
全部ダメージ記録するのだるいなーと思われるかもしれませんが、慣れてくると意外と簡単です。自分はダメージが出る瞬間に画面をシュッとやってアプリ一覧画面で一時停止する技能を身に着けました(伝わりますか?)。それとおまけで小技を書いておくと、確実に1ターンでやられるアタッカーを用意しておけば戦闘をスキップしてリザルト画面の最大ダメージでダメージを確認できるので便利です。
それから、ここまで細かく調整不要でたまにならBANしてもいいみたいな場合は千の位くらいまで四捨五入してもいいかもしれません(パソコン開かなくても手書きや電卓でできそうなので今度やってみようかなと思っています)。
0%RTAのススメ
これはXでお見かけしたやつなのですが、0%にするまでの時間をどれだけ短くできるかという実用性もある競技です。自分もやってみました。
ミリチャレで本来重要なのは平均タイムと成功率で、成功率をちょっと犠牲にしちゃう感じになるとは思うのですが、やってみるとなかなかしびれる競技です。たぶん10分切れれば上級者、5分は運と作戦と専用アニマがないと厳しいと思います。
ミリチャレはこんな楽しみ方もできます。慣れてきたらぜひ挑戦してみてください。
それではよいミリチャレライフを!